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2008年4月27日

八重洲ブックセンター

特に仕事の予定のない久々の日曜日だったのですが、「八重洲ブックセンターおもしろいよ!」とのことだったので行ってきました。ところで、どうして入口に二宮金次郎の金の人物像(金の銅像って書きそうになりました)があるんでしょうね?なぜか、近隣のそば屋の前にも二宮金次郎像があったりして、東京駅界隈の人は二宮金次郎とゆかりがあるんでしょうか?でも、二宮金次郎って小田原の人だよねぇ?

お昼は近所の北海道物産センターみたいなところで、スープカレーを食べました。結構いけます。っていうか、おいしかった、普通に。

肝心の八重洲ブックセンターは、数学の書籍のコーナーとかも充実していて、いい感じですなー。中2Fに喫茶コーナーがあるのが素敵。

気付いたら15時近くなってたし(笑)



最後は、北海道物産館に戻って、チーズケーキを買って帰って家で食べました。このチーズケーキ、すげーうまかったっすよ。

2006年8月9日

恩田陸 ネジの回転(上)(下)


タイムトラベルものの小説が大好きな私ですが、この間、サンフランシスコに出張の際に、「行き帰りの飛行機で読む本がないかなぁ〜」と、最近、近所に出来たくまざわ書房で物色してたときに目にとまって購入しました。

タイムトラベルという現象をあつかった小説としては、タイムトラベラーズワイフが私の中では最高傑作というイメージがありますが、病気というテーマであつかった小説なので賛否両論あったかなぁと思います。同様に、「未来の思い出」という、梶尾真治さんの傑作小説がありますが、こちらはラブロマンスなので、読みやすくてとっても、どきどきわくわくする感じです。

さて、じゃぁ、この「ネジの回転」ですが、、、未来の人間が過去の歴史を操作して自分たちに都合の良い歴史に書きかえる。それによって人類にとっての明るい未来を作りだすという、まぁ、タイムトラベルをあつかう小説としては、トラディショナルなテーマですが、その「過去の歴史」が「二・二六事件」なのです。この事件の歴史をなぞるなかで、もう一度「歴史は繰り返す」というメビウスの輪のような不思議な世界が作りだされています。前半、ちょっと退屈な部分があるのですが、上巻の半分までは我慢して読んでみて欲しいです。その後、「時間」そして「歴史」に翻弄される主人公たちに引きこまれて、一気に読めるはずです。そして「歴史は繰り返す」というありきたりで、たびたび言われる、このことの重みに納得するのじゃないかと思います。

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タイムトラベルするなら、どの時代がいいかなぁ〜と考えつつ一票お願いします。

2006年5月9日

中村 航:リレキショ

ロサンゼルスに来ています。ま、仕事はさておき。



4月の上旬ぐらいに購入したのですが、あまりにも前半おもしろくなくて、ほったらかしにしていた本だったのですが、それでも読み進んで行くうちに途中から急におもしろくなってきました。私の精神的なものなのか、それとも、この本がそういう構成なのか。ロス行きの飛行機の中で、後半1/3ぐらいを読みました。

この本、内容もちょっと変ってます。ある日いつわりの履歴書を書いて、そういう自分になる。なろうと思えば、どんな自分にもなれる、そんな基本的なことを思いださせてくれます。

主人公の半沢良とウルシバラのデートのシーンは個人的にはとってもいい感じだなぁ〜って思いました。

2006年3月28日

盛田隆二 : 夜の果てまで


大学生と人妻の不倫を描いた恋愛小説と書くとすごくありきたりな、昼メロみたい感じですが、小説の内容は「純愛小説」って感じです。人が自分で人生を選ぶ瞬間を真面目に描いてます。

「かっこよくないけどそれでもいいじゃん」っていう言葉を主人公に言ってあげたいなと、そんな風に思う小説でした。

2006年3月16日

北川悦吏子:オレンジデイズ


たまたま立ち寄った本屋の入口の目立つところに大量に平積みされていたので、ちょっと興味を持って読んでみました。これって日曜劇場で少し前に放送していたやつですよね。大学生の恋愛もの。なんか日曜劇場でやってたドラマはすごくつまんなくてみなかったんだけど、「小説で手話をどうやって表現するのかなぁ?」って思ったので、読んでみました。

「おはよう!」「(おはよう)」っていうこれだけの違いで手話をさらっと表現する文字表現は、なかなかいいなぁ〜って思いました。お話自体は、青くさいモラトリアム期間の若者の恋愛を描いた小説なので、好き嫌いがわかれるところかなぁと思います。

手話って声を使用しないので到達距離が結構長いのに小説の中で気付かされます。校舎の一番上の階の窓と地上で話したりね。そういうことを上手くつかった感情表現が出てきます。あと、手話って必ず相手と向いあうことが必要なんです。(あたりまえですが) そんなあたりまえのことを気付かせてくれる小説でした。

2006年1月27日

東野圭吾 : 探偵倶楽部


直木賞受賞おめでとうございます。。。ということで、受賞作ではありませんが、「探偵倶楽部」という作品を読んでいました。

「VIP向けの会員制の探偵」という一見ありそうでなさそうな探偵を主軸にすえた短編集です。

「薔薇とナイフ」という短編がなかなかよろしかったです。なんとなく犯人は最初からこの人かな?と思うところはあったのですが、動機とかそういうものがまったくの予想外でした。

ちょっと息抜きに読みたいときにはいいかも知れません。

2006年1月16日

映画 : 博士の愛した数式

だいぶ前に読んだのですが、「こんなマニアックな小説は紹介することもないか・・・」と思ってブログにのせなかったのですが、映画化されますね。

http://hakase-movie.com/

とてもおもしろいと思います。これをきっかけに数学がみなおされることをのぞんでやみません。

2006年1月3日

奥田英朗 : マドンナ













「男って馬鹿だなぁ〜」って笑える小説です。Good!

2005年12月31日

東野圭吾 : 時生(トキオ)


果して今年も一体何冊の本を読んだのでしょうか?(笑)

一年の締め括りは、東野圭吾の「時生」です。グレゴリウス症候群という架空の遺伝病が登場します。まぁ、名前は違うのでしょうが、似たような病まいは実際に存在するのだと思います。そういう「不治の病」の話から始まるので、ちょっと重い雰囲気です。

テーマが「父と息子」なんだと思いますが、「明日だけが未来じゃない」という時生の言葉が重いものでした。

ところで、この小説「NHK連続ドラマ化された感動大作」とありますが、ドラマが放映されていたときに話題になってましたか?(^^;;

2005年8月10日

ランダムハウス講談社:宇宙の歩き方














地球の歩き方シリーズの最新版。なんと「宇宙の歩き方」です!!!
月と火星に土地を購入済みの私としては、これで宇宙旅行の予習です(笑)

2005年6月25日

東野圭吾:犯人のいない殺人の夜

そんなわけで、日本に戻って来ました。帰りの飛行機が遅れたりしたのでたっぷり読書する時間がありました。:-)

この作品は短編です。「誰も悪くない、でも確かにそこには殺人があった」というようなものをまとめたものです。東野圭吾の作品としては話をひねりすぎていて、おもしろくない短編もあります。

そんな中でも「踊り子」という短編は泣けました。この短編のためだけに、この文庫を買っても損はないと思います。

大沢在昌:夢の島


大沢エンターテイメント炸裂!って感じのハードボイルド小説です。

話そのものよりも主人公の父とその周辺を取り巻く2人の人物の3人の関係と主人公とその恋人、親友であり主人公に恋いこがれるオカマの3人の人間関係を対比しつつ描かれる人間模様が秀逸です。

オカマの「鯉丸」。彼の生き様に、むしろ男らしさを感じる、そんなちょっと一風変わった小説でした。

2005年6月20日

横山秀夫:顔 FACE


「半落ち」で一躍ブームを巻き起こした横山秀夫の作品です。この人の作品は、「半落ち」もそうでしたが、「刑事の周辺」というものを描きます。「半落ち」の場合は、引退した刑事でしたが、本作では「似顔絵婦警」が主人公です。私たちも普段そういう人がいるんだろうなということだけ知っているのですが、実際にはあまり良く知らない被害者から特徴を聞いて、似顔絵を書く婦警さんが主人公です。似顔絵婦警って刑事課だと思ってましたが、鑑識課なんですね。この小説ですが、残念ながら世間の評価があまり高くないようです。どうしてでしょうか?おもしろいのに。

確かに、「平野瑞穂」という主人公の23歳の女性は、あまりに平凡と言えば平凡で、子供の頃に婦警さんの制服にあこがれて、得意だった絵を生かして似顔絵婦警になるというストーリーで、安っぽい2時間もののドラマのような設定です。しかし、その根底に流れるものや、「婦警」という職業に送られる痛切なメッセージ性のようなものは考えさせられるところがあります。

前半の下りで、「婦警」という言葉にはやや差別的な雰囲気があるので「女性警察官」という言い方をするようになったという説明がありますが、警察官の募集要項を見たところ「警察官/女性警察官」という募集がされていました。今時、こんな風に「女性」を区別して募集するというのも珍しいことかもしれません。そういうところに警察は男社会ということが現れているのかもしれません。

短編集ですが、最後の短編にいろんな意味ですべてが集約されています。「成長」という言葉でひとくくりにするとあまりにも安っぽいです。印象的なのは、瑞穂は男になろうとするのではなく、女性であろうとし続けることでしょうか。とかく男社会と言われるところ(私の仕事もそんなところがありますが)では、女性は男性と同じように仕事をすることを求められ男性化している人が高い評価を受ける傾向がありますが、そうではなく女性だからできることを男社会の中で見つけて立ち向かって行く、そんな主人公に好感が持てるかもしれません。

2005年6月13日

オードリー・ニッフェネガー:タイムトラベラーズワイフ


そうです。タイムトラベルもの大好きです(笑)

四六版ハードカバーの(上)(下)ということで、すっごい長い恋愛小説?SF小説?です。主人公はクレアというタイムトラベラーの奥さんになる女性。夫の名はヘンリー。彼は、時間同一性障害とも言うべき、自分ではどうにも制御できず、突然いろんな場所にタイムトラベルしてしまうという病気(?)です。彼は、将来自分の奥さんになる予定の6歳のクレアの前に現れるのですが、ヘンリーが「タイムトラベルしてきた」というのをきちんと信じるのです。タイムトラベルという歪んだ時間軸でも、真実は1つで変えられない、そんなことを考えさせられます。

小説の中では、クレアが6歳から82歳まで描かれます。クレアはいつもいつも突然いなくなってしまうヘンリーを待っています。最後の47年間は、クレアはヘンリーが現れるのを待つのですが、彼女は6歳から82歳まで一貫してヘンリーのことが大好きで愛しているのです。そこには時間という本来は絶対にゆがまないものがゆがんでも、変わらない愛がある。そんなふうに思わずにはいられません。

「愛する人は未来からやってきた。やがてくる別れの日を知っていた。」っていうのがキャッチコピーですが、ヘンリーは過去も未来も自分の意思と関係なくタイムトラベルしてしまうのでいろんなことを知ってしまいます。中にはうれしいものもあるけど、悲しいものもあります。でも、ヘンリーはそれを受け止めて生きて行くんですね。それは、ある意味あるがままを受け入れるという、究極の心理状態がそこにあって、「果たして自分だったらどうだろうか?」と考えずにはいられません。

アルバという二人の娘が生まれるエピソードは、ちょっとどきっとさせられます。これは詳しく触れすぎると読む楽しみがなくなるので書くのはやめておきましょう(笑)

僕がこの小説が他の小説と違うと思うのは、たいていのタイムトラベラー小説は、タイムトラベラーという人は未来をしっているスーパーマンでヒーローなのです。ところが、この小説のタイムトラベラーは、自分が望んでもいないのにタイムトラベラーであることに苦悩し耐える、いわば普通の人なのです。普通であろうとしても普通でいられない、そのヘンリーの苦悩が痛いほど伝わってきます。

もし、本当にこんな病気が存在したら、すごい不便かもしれないという、正気でいられるんでしょうか???

オードリー・ニッフェガーさんは、この作品が処女作だそうです。願わくば、タイムトラベラーであるヘンリーの娘アルバ、彼女もタイムトラベラーなのですが、彼女の視点で描かれた作品を読んでみたいです。彼女が大人になって、「ヘンリーが現れるのを待つ母」を見ながら、どのようにすごしているのか、そんな次回の作品に期待を持ってしまった作品でした。

ちょっと長いですが、下巻の後半は悲しく悲しくて大変です。ハンカチじゃなくタオルのご用意を。

2004年12月17日

三笠書房:「数え方の事典」

タイトルのまま「数え方」を教えてくれる事典です。

第2部以降は、本当に事典なのですが、第1部の方はいろいろうんちくが入っていておもしろいですねぇ。「ほぉ〜」っとうなる部分もしばしば。

もっとも、ほとんど知らなくてもいいことばっかりなんですけど(笑)

2004年12月15日

梶尾真治:「未来(あした)のおもいで」

「黄泉がえり」の作者の文庫書きおろしです。

ロマンティックなタイトルから恋愛小説とかそういうものを思い浮べますがSFです。それもタイムトラベルものです。もっとも、その背景は恋愛ですが。:-)

2006 年に生きる男性と2033年に生きる女性が恋をする。連絡の手段は文通。男性は女性の両親が亡くなる事故を食いとめるために女性の両親に逢いに行く。女性は男性が行方不明になることになる事故の日時を手紙で知らせる。「未来は変えらえるのか?」というSFに必ずある問題を非常にロマンティックなタッチで描いています。

最後に男性が「行方不明」である理由に驚くことになります。そして、この小説の中で語られるもっとも大事なことは「未来のことはわからない」ということです。この二人にも2034年より先の未来はわからなかったようです。

2004年12月12日

西澤保彦:「転送密室!」

そんなわけで、西澤保彦の神麻嗣子の超能力事件簿シリーズの4冊目です。もっともストーリーは、実はこの本が1冊目なのでは?って内容だったりもするのは、これが唯一の短編集だからでしょうね。密室トリックの6連発です。最後の短編である「念力密室F」が、う〜んおもわせぶりですねー。そんなわけで、5冊目、6冊目と読み進みたいのだけど、まだ文庫が出てない(!)さて、新書版を買うかどうするか....この間、書泉で売ってるのみちゃったんだよなぁ〜(笑)

2004年11月28日

西澤保彦:「幻惑密室」「実況中死」

そんなわけで、神麻嗣子の超能力事件簿シリーズを読みあさっています(笑)

http://www004.upp.so-net.ne.jp/kotosaikan/nishizawa/main.htm

「幻惑密室」の方ですが、その犯人はずるです。ずるすぎです。きーーーーーっって感じ(笑)
「実況中死」の方も、「えぇ!!!」っていうどんでん返しが。。。(^^;

さて、このシリーズにすっかりはまってしまいました。「念力密室!」という次の作品を買い込んであるので読もうと思います。

このシリーズの中に出てくることで一つだけ疑問があるのですが「名前」が一緒の二人が結婚したら、二人そろって同姓同名になってしまう。こういうのってゆるされるんでしょうか? ちと不思議なのでした。(笑)

2004年11月1日

新潮社:「電車男」

そんなわけで、やっと買いました。第3版でした。

2004年10月28日

西澤保彦:「夢幻巡礼」

SF 長編推理小説と言えばいいんでしょうか?かなりすごいトリックっていうか、超能力ものなのでタイムトリップとかをトリックに使われてしまうので、最後はちょっと紙に年代をフローチャートにして書きながらじゃないと、ピンとこないところとかあります(笑) でも、最後に殺人鬼の主人公がすべてのトリックを語る場面はなんとも言えない緊迫感がありますね。そして、本編が終ったあとにすごい伏線が...そこは実際に読んでみて下さい。

この小説って、シリーズものの一部で「神麻嗣子(かんおみつぎこ)シリーズ」というやつの番外編でした。本編を読まずに番外編だけ読んでしまいました(笑) 今度、探して本編も読んでみようと思います。