「黄泉がえり」の作者の文庫書きおろしです。
ロマンティックなタイトルから恋愛小説とかそういうものを思い浮べますがSFです。それもタイムトラベルものです。もっとも、その背景は恋愛ですが。:-)
2006 年に生きる男性と2033年に生きる女性が恋をする。連絡の手段は文通。男性は女性の両親が亡くなる事故を食いとめるために女性の両親に逢いに行く。女性は男性が行方不明になることになる事故の日時を手紙で知らせる。「未来は変えらえるのか?」というSFに必ずある問題を非常にロマンティックなタッチで描いています。
最後に男性が「行方不明」である理由に驚くことになります。そして、この小説の中で語られるもっとも大事なことは「未来のことはわからない」ということです。この二人にも2034年より先の未来はわからなかったようです。
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