2004年12月2日

中学生の1000円札偽造事件について考える

中学生、1000円札、偽造ってあたりで検索すればやまほど出てくるとは思いますが。
http://www.nikkansports.com/ns/general/p-so-tp0-041202-0004.html

天才と馬鹿が紙一重であることの典型かもしれません。おそらく技術的には、たいしたことないと思いますが、3年ぐらい前からプリペイドカードなどの偽造に関心があったとのこと。その探究心、研究心に頭が下ります。ところが、犯行の動機が非常に子供っぽいというかなんというか「もっとおこづかいが欲しかった」ということらしい。どうやら、この件の中学生の月のおこづかいは1000円だったんだとか。ところで14才で1000円って少ないんですか?多いんですか?

インターネットを利用して情報を調べたってことなので、おそらく「ゆとり教育の功罪」とか「インターネットの無秩序」とか、そういう論点でたくさんの評論家のみなさんがいろいろ言うでしょう。そのことよりも、「あぁ、もう子供も使う普通のものになったんだな」ということを大人がきちんと理解して、子供の時から正しい使い方を指導するような建設的な方向にしていかなければいけないなと思うのでした。

貨幣の「使用を目的とした偽造」は成人なら非常に重い罪になります。最高は無期懲役です。今回、3人が逮捕で5人が児童相談所ってことですが、2〜3年でみんな出てきちゃいますね。こういった知能犯に対して現状の更生施設が対処できるのかとかいろいろ問題が出てきそうです。

それにしても、日本の自動販売機が稚拙であることが、またもや露呈した形です。以前の韓国ウォンのコインが使えたことと、今回の件を反省して、せっかく新札も出たことですし、自動販売機の精度の向上につとめて欲しいものです。

技術によって作ったものは技術によってのりこえられるのは常ですが、悪用されることによって技術の発展自体が悪とされないように祈るばかりです。アメリカでは、「歴史上もっとも精巧な偽造紙幣」を作った犯人を司法取り引きで国側の組織に組み入れて偽札対策をしたことによって偽札が減ったそうです。司法取引の是非はさておき、どこの国でもやはり悪いことを目的とした技術の方が発展しやすいのでしょうかね?そうではなくなって欲しいものです。

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