2006年3月16日

北川悦吏子:オレンジデイズ


たまたま立ち寄った本屋の入口の目立つところに大量に平積みされていたので、ちょっと興味を持って読んでみました。これって日曜劇場で少し前に放送していたやつですよね。大学生の恋愛もの。なんか日曜劇場でやってたドラマはすごくつまんなくてみなかったんだけど、「小説で手話をどうやって表現するのかなぁ?」って思ったので、読んでみました。

「おはよう!」「(おはよう)」っていうこれだけの違いで手話をさらっと表現する文字表現は、なかなかいいなぁ〜って思いました。お話自体は、青くさいモラトリアム期間の若者の恋愛を描いた小説なので、好き嫌いがわかれるところかなぁと思います。

手話って声を使用しないので到達距離が結構長いのに小説の中で気付かされます。校舎の一番上の階の窓と地上で話したりね。そういうことを上手くつかった感情表現が出てきます。あと、手話って必ず相手と向いあうことが必要なんです。(あたりまえですが) そんなあたりまえのことを気付かせてくれる小説でした。

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